【インカのめざめの特徴】インカのめざめは(独)農業・食品産業技術総合研究機構北海道農業試験場において、1987(昭和63)年に、南米アンデス地域の在来種とアメリカ品種との交配から生まれた「W822229−5」と国際ポテトセンターから導入された黄肉種の「P10173−5」を交配させ生まれた実生から選抜育成されたジャガイモで、1997(平成9)年に品種登録の出願が出され、2001(平成13)年2月に登録されました。
■茎長は短く、茎の太さは細く、色は緑で基部が紫色を帯び、分枝が少なくなっており、地上部全体が小さく、そう性はやや開張です。
■葉はやや小さく濃緑色で、縁は波打っています。
■花は淡紫色で、桜の花の形に似ています。
■つぼみのうちに落ちるものが多く、花数は少ないですが、極まれに自然結果します。
■一般的なじゃがいもの糖度が4〜5度に対して、インカのめざめの糖度は6〜8度と、甘味が特徴です。
■重さが平均50g前後と、小ぶりなじゃがいもで、果肉はきれいな黄色をしています。
■肉質はやや粘質できめが細かく、舌ざわりがとても良いです。
■皮を剥いた後の変色もほとんどなく、加熱調理したも綺麗な濃黄色が活かせます。
■煮崩れしにくいので、シチューやカレー、肉じゃがなどの煮物に向いていますし、揚げ物にも変色しにくく綺麗に仕上がります。
■皮が薄いので皮ごとでも召し上がれます。
■一般的な男爵と比べ、でん粉価が高く、調理加工性に優れ、独特の風味があります。
■小ぶりのじゃがいもですので、大型機械では取りこぼしが多くなることや、収穫量が少なく休眠期間が極めて短いため、長期保存に向いていない事などから、大規模栽培には適さない品種で、生産量は限られており、他の品種より市場には出回っていません。
■長期保存には向かない品種なので、なるべく早く消費します。
■新聞紙で包んでからポリ袋に入れて、冷蔵庫の野菜室で保存すると良いです。
■【春植えじゃがいもの特徴】■収穫量が多い傾向がある春植えのジャガイモは、秋植えに比べて収量が多い傾向にあります。
■早春〜初夏にかけての温暖な気候と、だんだんと長くなる日照時間によって、生育が良くなるのでしょう。
■春植えのジャガイモは、発生するイモの数も増え、1個1個のイモの大きさも大きくなりやすいのが特徴です。
■■タネイモを切ることができる春植えの場合、タネイモを切って植え付けることができます。
■大きめのタネイモを選び、ナイフなどで切って植えることで、準備するタネイモの数を減らすことができます。
■切り口には草木灰をつけることで腐敗の予防が出来ます。
■【じゃがいもの種芋について】.............._..............