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名匠アーマンが響かせる19世紀ドイツ教会音楽の頂き。 メンデルスゾーンの合唱曲集! ★SACDハイブリッド盤。名合唱指揮者マーカス・クリードに師事し、主にドイツの放送合唱団で指揮者を務めてきた合唱指揮者フィリップ・アーマン (1974年生) が、現在首席指揮者を務めるMDRライプツィヒ放送合唱団とメンデルスゾーンの宗教合唱曲を録音。 ★「スコットランド」「イタリア」「真夏の夜の夢」といったオーケストラ作品や、「無言歌」「歌の翼に」といった愛らしい小品の影に隠れがちですが、メンデルスゾーンにとって合唱曲は、大変重要なジャンルでした。メンデルスゾーンは、パレストリーナやバッハらのルネサンスやバロックの様式だけでなく、ユダヤ教の伝統音楽の様式も取り入れ、独自の合唱音楽の様式を作り上げました。そのすばらしい音楽は、19世紀ドイツの教会音楽の頂きとされています。このアルバムには、有名な詩篇のドイツ語訳に付けられた作品からラテン語の作品 (Op.115) 、そして世界初録音となる「聖なるかな」MWV B 47まで、メンデルスゾーンの宗教合唱曲の概要と言える楽曲が選ばれ、収録されています。約70名という大規模な合唱団をまとめあげ、精緻な響きを生み出すアーマンの手腕はさすがです。 ★メンデルスゾーンの重要なジャンルである合唱音楽の貴重なアルバムというだけでなく、日本のアマチュア合唱団にとってのまたとないお手本となる歌唱と言えるでしょう。 〜フィリップ・アーマンとMDRライプツィヒ放送合唱団によるPENTATONEでのファースト・アルバム好評発売中〜 「ブルックナー&ミヒャエル・ハイドン : モテット集」 (PTC-5186868) 収録情報 曲目・内容 1. 詩篇第100番「全地よ、主に向かいて歓呼の声をあげよ」MWV B 45 3つの詩篇モテット Op.78 2. 第1番〜詩篇第2番「いかなれば諸々の民の立ち騒ぎ」 (改定版) MWV B 41 3. 第2番〜詩篇43番「神よ、わたしを裁きたまえ」 (改定版) MWV B 46 4. 第3番〜詩篇第22番「我が神よ、我が神よ、なにゆえわたしを見捨てられるのか」MWV B 51 2つの宗教的合唱曲 Op.115 5. 第1番「死せる者は幸いなり」 6. 第2番「思慮深きひとは、さらに輝き」 ドイツの典礼より MWV B 57より 7. 第3番「キリエ」 8. 第4番「いと高きにある神に栄光あれ」 9. 第10番「聖なるかな」 10. 夕べの祈り「主よ、わたしたちを憐れみたまえ」 MWV B 12 11. 「目を上げて」〜オラトリオ「エリヤ」Op.70より 12. 主はあなたのために天使に命じ MWV B 53 3つモテット Op.69 13. 第1番「今こそ主よ、僕を去らせたまわん」 MWV B 60 14. 第2番「全地よ、主に向かいて歓呼の声をあげよ」 MWV B 58 15. 第3番「わたしの魂は主をあがめ」 MWV B 59 16. 聖なるかな MWV B 47 (世界初録音) アーティスト(演奏・出演) フィリップ・アーマン (指揮) MDRライプツィヒ放送合唱団 レコーディング セッション録音 : 2022年9月/パウル・ゲルハルト教会 (ライプツィヒ)
超豪華演奏陣による夢のシューマン歌曲全集シリーズ開始! ★ドイツの由緒あるレーベル、Profilならではの魅力的で貴重なアルバム。シューマンの歌曲すべてを超豪華な歌手陣で集めました。エルナ・ベルガーやユリア・ヴァラディ、フィッシャー=ディースカウからクリストフ・プレガルディエン、ディアナ・ダムラウといずれも主役級がとびきりの名匠で名匠で名歌を聴かせてくれます。★いずれも現在入手困難な音源ながら、お買い得価格でご提供。歌曲作曲家としてのシューマン、ドイツ語の美しさを存分に堪能できます。 収録情報 曲目・内容 [Disc1] 1. リーダークライスOp.24(全9曲) 2. ユリウス・ケルナーの12の詩Op.35 アンドレアス・シュミット(バリトン)、ルドルフ・ヤンセン(ピアノ)/1997年9月ベルリン [track-1] ウルフ・ベストライン(バリトン)、シュテファン・ラウクス(ピアノ)/2003年7月カールスルーエ [track-2] [Disc2] 1. リーダークライスOp.39(全12曲) 2. 詩人の恋Op.48(全16曲) 3. 恋の曙Op.37〜春の祭りの美しさ/太陽の輝くように 4. 私が鳥になれたらOp.43の1 5. 哀れなペーターはOp.53の3 クリストフ・プレガルディエン(テノール)、ミヒャエル・ゲース(ピアノ)/2005年4月ケルン [track-1] ベンヤミン・ブルンス(テノール)、カローラ・タイル(ピアノ)/2015年10月 [track-2,5] ユリア・ヴァラディ(ソプラノ)、ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)、ハルトムート・ヘル(ピアノ)/1989年11月デュッセルドルフ [track-3,4] [Disc3] 1. 女の愛と生涯Op.42(全8曲) 2. 4つの二重唱曲Op.78 3. 5月の歌Op.79の9 4. 恋のたわむれOp.101〜私はあなたの木/千回の挨拶 5. ベルシャザルOp.57 6. あなたの顔はOp.127の2 7. 私の馬車はゆっくりとOp.142の4 8. 4つの二重唱曲Op.34 9. 夜にOp.74の4 エルナ・ベルガー(ソプラノ)、エルンスト=ギュンター・シェルツァー(ピアノ)/1956年ベルリン [track-1] ユリア・ヴァラディ(ソプラノ)、ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)、ハルトムート・ヘル(ピアノ)/1989年11月 [track-2,3,4,8,9] アンドレアス・シュミット(バリトン)、ルドルフ・ヤンセン(ピアノ)/1997年9月ベルリン [track-5,7] ウルフ・ベストライン(バリトン)、シュテファン・ラウクス(ピアノ)/2003年7月カールスルーエ [track-6] [Disc4] ミルテの花Op.25(シューマン夫妻の手紙朗読入り) ディアナ・ダムラウ(ソプラノ)、イヴァーン・パレイ(バリトン)、シュテファン・マティアス・ラーデマン(ピアノ)、マルティナ・ゲデック、セバスチャン・コッホ(朗読)/2006年2月フロイスドルフ
フランス歌曲、古楽から現代音楽まで知性とテクニック、豊かな音楽で魅了する メゾ・ソプラノ小林真理がメシアンの「ハラウイ」を録音! ★現在フランスを拠点に演奏・教育の両面で活躍し続ける、日本を代表するメゾ・ソプラノ小林真理がメシアンの「ハラウイ」を録音しました。 ★小林はレジーヌ・クレスパンのもとで学び、ウィリアム・クリスティのクラスを1等賞で卒業した実績をもち、フランス歌曲、古楽から現代音楽まで知性とテクニック、豊かな音楽で魅了しています。その小林の東京芸術大学博士課程論文のテーマがメシアンの「ハラウイ」でした。そのライフワークともいえる作品を、パリ留学時代からの信頼おけるピアニスト、棚田文紀を迎えて満を持してリリースしました。 ★メシアンが1945年に作曲した異国趣味の作品「ハラウイ」は、ペルーに伝わるインカ帝国の民謡からインスピレーションを得た12からなる歌曲。「ハラウイ」はケチュア語で「愛と死の歌」を意味し、戦争という体験の中で死に近づいた後、再びメシアンが新しく生まれた如く生き始めたころに作曲された悲恋物語です。小林と棚田が思いを込めて演奏しております。 収録情報 曲目・内容 オリヴィエ・メシアン (1908-1992) :「ハラウイ -愛と死の歌-」 (1945) 1. 眠っていた町、おまえよ 2. こんにちは おまえよ、緑色の鳩よ 3. 山々 4. ドゥンドゥ チル 5. ピルーチャの愛 6. 惑星的反復 7. 別れ 8. 音節 9. 階段は繰り返す、太陽の行い 10. 星の愛の鳥 11. カチカチ星 12. 暗闇の中で アーティスト(演奏・出演) 小林真理 (メゾ・ソプラノ) 棚田文紀 (ピアノ) レコーディング 録音:2008年10月/モントロイユ、コンセルバトワール内ホール 録音技師:アントワーヌ・ドウモンケ
初のドイツ語オラトリオ シュッツの傑作『イエス・キリストの復活の物語』 ハインリヒ・シュッツ (1585-1672) は、初期バロックを代表する作曲家。バッハが1685年生まれなので、ちょうど100年前の生まれの人。ガブリエリやモンテヴェルディらイタリア・バロックの華やかな要素と、後期フランドル楽派の対位法的な技巧を、ドイツの教会音楽の伝統の中に巧みに結合させた作風で、プロテスタントの精神を音楽に投影したという意味では、バッハと並び、歴史上最高の音楽家と呼べる存在と言えるでしょう。 本盤に収録されている、最初のオラトリオとされる『イエス・キリストの復活の物語 (復活祭オラトリオ) 』は、1623年にドレスデン王宮の礼拝堂で復活節第3主日晩課に初演されました。シュッツの初期の代表作でヴェネツィア留学での複合唱様式体得を生かし、洗練された手法で復活という神秘性を音楽で表現しています。演奏は、ルネサンスとバロック時代の音楽を専門に、歴史的作品の演奏を行っているアンサンブル・ポリハルモニーク。シュッツとプレトリウスのイースターを祝う作品集です。 収録情報 曲目・内容 キリスト復活の物語 シュッツ: 『善良な羊飼いはよみがえられた』 SWV469 『復活祭オラトリオ (イエス・キリスト復活の物語) 』 SWV50 ミヒャエル・プレトリウス:『ハレルヤ、キリストはよみがえり』 アーティスト(演奏・出演) アンサンブル・ポリハルモニーク レコーディング 録音:2022年2月、ベルリン、イエス・キリスト教会
1945年2月3日ドレスデン爆撃追悼コンサート、ヘレヴェッヘが登場 ★第2次世界大戦中の1945年2月13日から15日にかけ、連合軍はドレスデンに無差別爆撃を行いました。これにより同市は灰燼に帰し、2万5千人とも6万人ともいわれる一般市民が犠牲となりました。この犠牲者を悼む式典が毎年行われますが、同市を代表するオーケストラ、シュターツカペレ・ドレスデンが追悼演奏を務めます。2021年はフィリップ・ヘレヴェッヘがバッハの教会カンタータを披露しました。★コロナ禍ゆえ無観客で行われましたが、全世界を覆うパンデミックの恐怖も加わり、今年のコンサートはひときわ印象的。というのは、とりあげられているカンタータ第82番と第199番は、どちらもソロ・カンタータで合唱が入っていません。これもソーシャルディスタンスゆえとも思われますが、声楽アンサンブルからキャリアを始めたヘレヴェッヘがあえてこの形態の作品を選んでいるのが意味深長です。★その抑えた情感と真摯な祈りがドレスデンの罪なき犠牲者とコロナで苦しめられている世界中の人々を救おうとしているかのようです。★Disc2はヘレヴェッヘのインタビューのほか、2014年、1994年、1995年の同コンサートの一部が披露されています。ティーレマン、コリン・デイヴィス、ハイティンクらそれぞれの祈りに満ちた世界を堪能できます。 収録情報 曲目・内容 [Disc1]J.S.バッハ:カンタータより1. 第21番「私の心は思い煩いで一杯でした」BWV21〜シンフォニア2. 第82番「私は満ち足りた」BWV82(バス版)3. 第12番「泣くこと、嘆くこと、案ずること」BWV12〜シンフォニア4. 第199番「私の心は血の中で泳ぐ」BWV199[Disc2]1. ヘレヴェッヘのインタビュー2. ヴェルディ:レクィエム〜レクィエム/怒りの日/奇しきラッパの響き3. ベルリオーズ:死者のための大ミサ曲(レクィエム)Op.5〜第2曲 怒りの日4. マーラー:交響曲第2番ハ短調「復活」〜第5楽章5. シュテファン・ラングによるアンドレアス・シュライバーのインタビュー アーティスト(演奏・出演) 【Disc1】クレシミル・ストラジャナッツ(バス・バリトン)[track-2]ドロテー・ミールズ(ソプラノ)[track-4]フィリップ・ヘレヴェッヘ(指揮)シュターツカペレ・ドレスデン2021年2月12日/ドレスデン、ゼンパーオーパー【Disc2】クラッシミラ・ストヤノヴァ(ソプラノ)マリーナ・プルデンスカヤ(メゾソプラノ)チャールズ・カストロノーヴォ(テノール)ゲオルク・ツェッペンフェルト(バス)ドレスデン国立歌劇場合唱団クリスティアーン・ティーレマン(指揮)シュターツカペレ・ドレスデン[track-2]2014年2月13日/ドレスデン、ゼンパーオーパー(ライヴ)キース・イカイア=パーディ(テノール)ドレスデン国立歌劇場合唱団ジンフォニーコール・ドレスデンジングアカデミー・ドレスデンサー・コリン・デイヴィス(指揮)シュターツカペレ・ドレスデン[track-3]1994年2月14日ドレスデン、聖十字架教会(ライヴ)シャルロッテ・マルギオーノ(ソプラノ)ヤルド・ファン・ネス(アルト)ザクセン州立ドレスデン・シュターツカペレ合唱団ドレスデン交響合唱団ベルナルド・ハイティンク(指揮)シュターツカペレ・ドレスデン[track-4]1995年2月13日ドレスデン、ゼンパーオーパー(ライヴ)
2019年10月の来日公演感動を再び! クリスティによる大名盤、「メサイア」新装丁 ★クリスティによる絶美のメサイア。2019年10月の来日公演でもこの「メサイア」を演奏し、聴衆を感動の渦に巻き込みました。レザール・フロリサンのレパートリーの中でも定評ある「メサイア」は、序曲から非常に美しい端正な高貴さに満ちており、音楽への喜びに満ちています。悲しみや様々な悩みをかかえた人類に向けて書かれた傑作が持つ、シンプルなメッセージ(救い、安心)が、やわらかな響きと純粋な美しさで歌い上げられています。パドモアにピオー、そしてアンドレアス・ショルら、非常に豪華な歌唱陣にも注目の名盤です。 収録情報 曲目・内容 ヘンデル(1685-1759):メサイア(全曲) アーティスト(演奏・出演) ウィリアム・クリスティ(指揮) レザール・フロリサン バーバラ・シュリック(S1) サンドリーヌ・ピオー(S2) アンドレアス・ショル(A) マーク・パドモア(T) ネイサン・バーグ(Bs) レコーディング 録音:1993年12月
麗しのクリスマス・キャロル集 歌の伝統をまもりつづける合唱団による ハイレベルな歌唱と美しいアレンジ ★ドイツ、バイエルン州にあるノイボイエルンの合唱団が歌うバイエルン、チロル、ザルツブルク、シュタイアーマルクのクリスマス・キャロル集です。合唱のほか二重唱や三重唱もあり、ア・カペラを主体としつつオルガン、ハープ、ヴァイオリン、クラリネットなどいろいろな楽器も参加して、麗しく美しい気分を盛り上げます。 ★1967年にドイツの名指揮者グッテンベルク (1946-2018) が創設した合唱団「ノイボイエルン合唱協会」は、初期バロックから20世紀音楽に至るまで幅広いレパートリーを持ち、国内外で大きな成功を収めているグループです。また伝統的なクリスマス・キャロルを歌う習慣を維持しており、クラシック音楽と伝統音楽の双方を芸術的なレベルにまで高めています。このアルバムに収録された楽曲も、どれも自分たちの持ち曲として見事に歌い上げられており実に感動的です。 収録情報 曲目・内容 ノイボイエルンの合唱団によるクリスマス・キャロル集 1. Lasst uns heut vor Freuden singen 2. Andante aus der Sammlung Horak 3. Vor mir brauchst di net furchtn 4.Menuett aus WeiBenbach 5. Es hat der Kaiser Augustus 6. Zwei Menuette von Weinmuller 7. Maria wollte wandern 8. GegruBt seist du, o Maria 9. O edle, liebreiche, herzguldene Nacht 10. Es mag net finster werdn 11. Jetzt fangen wir zum Singen an 12. Achtaler Walzer 13. Auf, auf, es kommt der Tag 14. Frohlocket, ihr Menschen 15. Bayrisch Polka mit a-Moll 16. Es hat sich halt eroffnet 17. Boarischer Der Dritte 18. Es wird scho glei dumpa 19. Da drinnen im Stalle 20. Schlaf wohl, du Himmelsknabe du 21. Menuett 22. Still, still, weils Kindlein schlafen will 23. Landler in G 24. Was is des zum Plunda 25. Alpbacher Boarischer 26. Lippei sollst gschwind aufstehn 27. Auf, auf, es is scho Tag 28. Feierabend Landler 29. Die heilign drei Konig an hochgeborn アーティスト(演奏・出演) エノッホ・ツー・グッテンベルク (指揮) ノイボイエルン合唱協会
バッハ父子の「マニフィカト」ラーデマン率いるゲヒンガー・カントライによる演奏 ★C.P.E.バッハは大バッハの次男であり、兄弟の中でも特に父バッハへの音楽に対する敬意を持っていたといいます。しかし、その父よりもテレマンの作曲様式を受け継ぎ、古典派音楽の基礎を築いたと言われ、生前は父バッハよりも高名だったという人物。1749年に書いたマニフィカトは、自身が、偉大なる父バッハの後継者としてライプツィヒ・トーマス教会の楽長になれるようにという願いをこめて書いたもの。結局エマヌエルはこの職に就くことはできませんでしたが、終曲の合唱フーガなど、父バッハを思わせる作風で、父の後継者としての力量のアピールだったのかもしれません。同時にエマヌエルのマニフィカトは父の作品と直接比較されることにもなりました。J.S.バッハは1723年38歳でトーマスカントールに就任。就任後の最初の大作としてマニフィカトBWV243を発表しました。本録音は、2020年12月にゲヒンガー・カントライ、ハンス=クリストフ・ラーデマン指揮によるバッハ父子による2つの「マニフィカト」を収録。優れたソリスト陣との共演でしたが、残念ながら誰もいないホールでの上演となり、演奏はライヴ・ストリーミングされました。 収録情報 曲目・内容 J.S.バッハ:マニフィカト ニ長調BWV243C.P.E.バッハ:マニフィカト ニ長調Wq215 アーティスト(演奏・出演) ゲヒンガー・カントライ(ゲヒンゲン聖歌隊)ハンス=クリストフ・ラーデマン(指揮)ミリアム・ファージンガー(ソプラノ)アニャ・シェルク(ソプラノ:2)マリー・ヘンリエッテ・ラインホルト(アルト)パトリック・グラール(テノール)マルクス・アイヒェ (バリトン) レコーディング 録音:2020年12月、ルートヴィヒスブルク
レザール・フロリサンが壮麗かつ極上の柔らかさで美しく歌い上げる! ヴィヴァルディの想像上の「ミサ」 ★ヴィヴァルディは司祭の資格を持ち、「赤毛の司祭」と呼ばれていますが、礼拝などを取り仕切ることはない在俗司祭でした。ピエタ慈善院付属音楽院での教職、およびオペラ作曲家やヴァイオリンのヴィルトゥオーゾとしての活躍がその活動の大部分を占め、教会音楽のジャンルの作曲は比較的少なく、ミサ典礼文のすべてに付曲したいわゆる完成した「ミサ曲」も残されていません。アグニュー率いるレザール・フロリサンは、現存する完成された宗教曲「グローリア」などとともに、ヴィヴァルディのほかの楽曲に、旋律を変えずにミサ通常文のテキストをあてはめ (コントラファクトゥム) たものを組み合わせて、ひとつの完成した「ミサ曲」を作り上げました。素晴らしいソリスト、器楽陣によって、壮麗かつ極上の柔らかさと、音楽することの喜びと音楽への愛にあふれた演奏となっています。 収録情報 曲目・内容 ヴィヴァルディ:ヴェネツィアの「大ミサ曲」 ・キリエ (RV 587) ・グローリアへの導入:モテット「深紅色で描かれた女」 RV 642 (Introduzione al Gloria: Motet Ostro picta, armata spina RV 642) ・グローリア RV 589 ・クレド RV 591 ・サンクトゥス〜グローリア「主を怖れるものは幸いなり RV 597 第1曲、「主は言われた」 RV 807 第7曲のコントラファクトゥム (contrafactum of Beatus Vir RV 597/1 and Dixit Dominus RV 807/7) ・ベネディクトゥス〜「主は言われた」 RV 807 第8曲のコントラファクトゥム (contrafactum of Dixit Dominus RV 807/8) ・アニュス・デイ〜マニフィカト RV 610 第1,8曲およびキリエ RV 587のコントラファクトゥム (contrafactum of Magnificat RV 610/1 & 8 and Kyrie RV 587) アーティスト(演奏・出演) レザール・フロリサン (合唱、管弦楽) ゾフィー・カルトホイザー (ソプラノ) ルシール・リシャルドー (メゾ・ソプラノ) レナータ・ポクピク (メゾ・ソプラノ) レコーディング 録音:2020年3,10月、パリ
サヴァールの「ミサ・ソレムニス」 日本語帯・解説付き ★サヴァールの勢いがとまりません。ベートーヴェンの交響曲 (第1-5番:AVSA-9937/第6-9番:AVSA-9946) に続く、ベートーヴェン・シリーズの第3弾にして完結編の登場。1823年 (1819-1823年にかけての制作) に完成した、ミサ・ソレムニスです。サヴァールは、2023年10月末に来日公演が実現しました。ヴィオール奏者としての来日でしたが、その音楽が素晴らしいのはいうまでもなく、演奏技術のすばらしさも80代にしてなお世界最高峰であることを聴衆に印象づけたツアーとなりました。指揮者としての活動ももちろんますますの高みにあります。 ★サヴァールは、「ベートーヴェンについて私がいつも魅了されるのは、その言葉の力強さもさることながら、彼の音楽が、出自や階級や信条に関係なく、すべての人間に語りかけ、単に貴族や聖職者のエリートを満足させるためだけに作曲されていないことだ。」と述べています。ここでも過去の伝統のすべての重みから解き放たれた別次元の世界で、まさに作品が生まれたばかりのような生々しさで、ベートーヴェンの音楽がすべての人間に語りかける力に満ちていることを実感させてくれる演奏です。 ★録音も素晴らしく、冒頭からやわらかく包み込まれるような極上の世界。コンサートミストレスは、ラヴェル作品のCD「ムーヌへのオマージュ」 (KKC-6580/CC-72916) で2022年のレコード・アカデミー賞を受賞して一挙に注目度が高まっているリナ・トゥール・ボネ。≪ベネディクトゥス≫でのソロもボネが演奏しており、文字通り天上的な、聴き手を高みに連れて行ってくるような美しさです。 収録情報 曲目・内容 ベートーヴェン:ミサ・ソレムニス op.123 アーティスト(演奏・出演) ジョルディ・サヴァール (指揮) ル・コンセール・デ・ナシオン〈リナ・トゥール・ボネ (コンサートミストレス、ソロ) 〉 ラ・カペラ・ナショナル・デ・カタルーニャ (合唱/合唱指揮:ルイス・ヴィラマホ) YOCPAアカデミーメンバー リナ・ジョンソン (ソプラノ) オリヴィア・フェアミューレン (メゾ・ソプラノ) マルティン・プラッツ (テノール) マヌエル・ヴァルサー (バリトン) レコーディング 録音:2023年5月11-16日、カルドナ城修道院
英古楽グループ「ラ・ヌオヴァ・ムジカ」が ティム・ミードを迎えて、17世紀イギリスの歌曲集を録音! ★デイヴィッド・ベイツ率いる、2007年結成のイギリスの優れた古楽グループ、ラ・ヌオヴァ・ムジカのPENTATONEレーベル3枚目のアルバムは、現代屈指のカウンターテナーの一人、ティム・ミードを迎えての17世紀イギリスの歌曲集。パーセルの歌曲やオード、劇音楽などからの歌を中心に、同時代の作曲家であるブロウ、ハンフリー、ウェッブの作品を収録しています。比較的録音の珍しい作品が集められていますが、イギリス古楽の持つ、抑制された美と深い情感を持つ楽曲ばかりで、ティム・ミードの美声と卓越した歌唱技術は、そうした楽曲の数々の魅力を存分に伝えてくれます。ベイツ率いるイギリスのピリオド楽器の名手たちによる器楽も丁寧な表現で歌を見事にサポート。思わず、聴き入ってしまうこと請け合いです。パーセルの楽曲をカウンターテナーのレパートリーとして現代に蘇らせた往年の名歌手、アルフレッド・デラー以来の伝統を受け継ぐ、優れた17世紀イギリス・アルバムの登場です。 収録情報 曲目・内容 「麗しき柔和さ」〜17世紀イギリスの歌曲集 1. ヘンリー・パーセル (1659-1695) :音楽が愛の糧ならば Z.379a 2. ジョン・ブロウ (169-1708) :かわいらしいセリーナ 3. ヘンリー・パーセル:薄紫の薔薇 (ヨークシャーの祝祭歌「その昔、勇者は故郷に留まるをよしとせず」より) Z.333 4. ペルハム・ハンフリー (C.1647-1674) :父なる神への讃歌 (「罪を許してくださいますか」) 5. ジョン・ブロウ:「ヴィーナスとアドニス」序曲 6. ヘンリー・パーセル:暗く陰気な絶望の迷宮の中で Z.190 7. ヘンリー・パーセル:ようこそ、偉大なる陛下 (チャールズ2世の歓迎歌「失せよ、不敵な反逆者よ」1683年より) Z.324 8. ウィリアム・ウェッブ (c.1600-1657) :力強きモーフィアス 9. ヘンリー・パーセル:目覚めよ、わがミューズ (メアリー女王の誕生日のためのオード「目覚めよ、わがミューズ」1690年Z.320) 10. ヘンリー・パーセル:輝かしき夜の女王が (ヨークシャーの祝祭歌「その昔、勇者は故郷に留まるをよしとせず」より) Z.333 11. ジョン・ブロウ:パーセルが現れ、ライヴァルは勝ち誇るのをやめた (「ヘンリー・パーセル氏の死に寄せるオード」より) 12. ヘンリー・パーセル:主よ、守り給え (「テ・デウムとユビラーテ」より) Z.232 13. ヘンリー・パーセル:シャコンヌ (「アーサー王」より) 14. ヘンリー・パーセル:おお、私を泣かせてください (「妖精の女王」より嘆きの歌) Z.629 15. 麗しき柔和さで (メアリー女王の誕生日のためのオード「いまや、輝かしき日は来たる」1689年より) Z.332 16. ジョン・ブロウ:かわいそうなセラドン、無駄にため息をつくばかりで 17. ヘンリー・パーセル:祭壇を飾れ (メアリー女王の誕生日のためのオード「この祝祭を祝え」より) Z.321 18. ペルハム・ハンフリー:眠りよ、ぬくき眠りよ、来たりて、我が目を閉じよ (夕べのためのアンセム) 19. ヘンリー・パーセル:夕べの讃歌 (いまや日はその光を覆い隠し) Z.193 アーティスト(演奏・出演) ティム・ミード (カウンターテナー) デイヴィッド・ベイツ (指揮&オルガン) ラ・ヌオヴァ・ムジカ レコーディング 録音:2022年3月22-27日/諸聖人教会、ロンドン (イギリス)
《ラ・ボエーム》の原点を観る プッチーニ:交響的カプリッチョ ★ヒメノ&ルクセンブルク・フィルの2022年録音盤は、オペラ作曲家プッチーニの、宗教作品および管弦楽 (器楽) 作品という注目の内容です。 ★プッチーニ (1858-1924) は、5代にわたる教会音楽家一家の末裔でした。10歳前後から聖歌隊員として活動、同時にヴァイオリン、ピアノ、オルガン、作曲などの教育を受けるようになります。そして14歳の時には、教会オルガニスとして演奏していました。若い頃に作曲された宗教的な作品に、モテット、クレド、そして1880年に作曲されたこのグローリア・ミサがあります。1876年にヴェルディの《アイーダ》にふれてオペラに専念するようになった、と記述されることも多いですが、プッチーニの初期の業績が聖歌、室内楽、管弦楽曲であり、そのキャリアを通じて、頻繁ではないにしてもこれらのジャンルの作品を書き続けていたことを忘れてはなりません。ここには、オペラ以外の初期の作品で最も重要なものが厳選されて収録されております。スケルツォは、1881-83年に書かれた弦楽四重奏曲の中のひとつの楽章です。 ★ディスク冒頭はグローリア・ミサですが、男声2つ (テノール、バリトン) をソロにもつ、オーケストラと合唱という大編成。非常にきらびやかな作品で、非常に重みのある作品。オペラではないのですが、やはり、声の扱いが素晴らしいことがよくわかります。そして声を支える管弦楽も表情豊かで充実。ヒメノ率いるルクセンブルク・フィルが懇親の力で演奏していることが感じられます。 ★《交響的カプリッチョ》は、ミラノ音楽院を卒業する際の最終試験のための楽曲。冒頭から壮大なオペラの序曲かはたまた映画の幕開けか、というドラマティックさで、さらにAllegro vivaceの部分は、10年後に作曲した《ラ・ボエーム》の序曲冒頭とまるっきり同じであることに驚かされます。 ★イタリアでは亡くなった人に《菊》の花を捧げる風習があり、この《菊》 (もともとは弦楽四重奏作品ですが、ここでは弦楽オーケストラで演奏) は、スペイン王 (1870-73在位、イタリアのヴィットリオ・エマヌエーレ2世の次男) の死を悼むエレジー。非常にドラマティックな作品です。 収録情報 曲目・内容 プッチーニ:グローリア・ミサ&管弦楽作品集 / ヒメノ&ルクセンブルク・フィル プッチーニ (1858-1924) : ・4声による管弦楽をともなうミサ (グローリア・ミサ) [I.キリエ II.グローリア III.クレド IV.サンクトゥス&ベネディクトゥス V.アニュス・デイ] ・弦のためのスケルツォ SC 56 ・交響的カプリッチョ SC 55 ・《菊》〜弦楽四重奏のためのエレジー SC 65 アーティスト(演奏・出演) グスターボ・ヒメノ (指揮) ルクセンブルク・フィルハーモニー管弦楽団 シャルル・カストロノーヴォ (テノール) ルドヴィク・テジエ (バリトン) オルフェオ・カタラ (合唱指揮:パブロ・ララス) レコーディング 録音:2022年5月14日、6月29日、フィルハーモニー・ルクセンブルク、大ホール
国内外の音楽界で絶大な人気を誇る 気鋭のバリトン歌手 大西宇宙、 初のCDリリース! ●欧米の歌劇場や音楽祭などで絶賛を浴び、国内でも数々のオペラ、演奏会に出演し絶大な人気を誇るバリトン歌手の大西宇宙 (おおにし たかおき) がついにCDをリリースします。 ●ピアノ伴奏には、過去にフィッシャー=ディースカウやヘルマン・プライなど、数々の伝説的名歌手との共演を果たしてきた日本楽壇のレジェンド 小林道夫を迎え、大西の瑞瑞しい感性と小林の深い洞察が、新たなドイツ歌曲の世界を拓いていきます。 ●2人の出会いは、2019年の第30回日本製鉄音楽賞で、大西がフレッシュ・アーティスト賞、小林は特別賞を受賞したことが契機となりました。以来、お互いにプログラムを練り上げ、幾多のリハーサルを重ねた後に、今回のレコーディングが行われました。 ●プログラムは正統的なドイツ歌曲集。特に演奏機会の少ないベートーヴェン、CDなどの録音が少ないシェーンベルクは、本作が貴重なレコーディングと言えます。 ●ライナーノートは野平一郎氏の書き下ろし。作曲家・ピアニストとしての鋭い視点から探る演奏論、楽曲解説は必読です。 収録情報 曲目・内容 1. ロベルト・シューマン:『詩人の恋』Op.48 2. ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン:『遙かなる恋人に寄せて』Op.98 3. アルノルト・シェーンベルク:『2つの歌曲』Op.1 アーティスト(演奏・出演) 大西宇宙 (バリトン) 小林道夫 (ピアノ) レコーディング セッション録音:2022年6月7、8、9日/J:COM 浦安音楽ホール
「その声に触れると、奇跡を信じたくなるし、もっと自由になれる気がしてくる。ー島田雅彦」日本が世界に誇るカウンターテナー藤木大地、ゴージャスな新録音登場! ★デビューアルバム「死んだ男の残したものは」(2017年4月発売 KKC-046)から4年。2017年にオペラの殿堂・ウィーン国立歌劇場に東洋人のカウンターテナー歌手として歴史上初めて登場、音楽の都の聴衆に熱狂的に迎えられ、新国立劇場の主役としても凱旋する、いまや日本が世界に誇るオペラ歌手となったカウンターテナー 藤木大地。奇跡とも形容されるその唯一無二の美声と類い稀なる音楽はさらに深みを増し、心のひだを優しく撫でる「言葉」を私たちに届けてくれています。そんな藤木大地の待望の最新作は、カウンターテナーの真骨頂であるバロック・オペラのアリアから、古典派、ロマン派、ミュージカル、讃美歌を経て、現代の邦人作曲家作品まで到達する、彼のレパートリーの今を網羅したポートレイト。共演には、全員が国際コンクール受賞者であるスーパートッププレイヤーたちが藤木のために集結しました。そして室内楽編成のための新アレンジはすべて、当代きっての人気作曲家 加藤昌則によるもの。奏者それぞれの持ち味が最大限に引き出された、オーケストラに勝るほどの豊かなサウンドが、聴き手に迫ります。帯には島田雅彦氏、ブックレットには大和田獏氏、木下牧子氏、村松崇継氏、そして加藤昌則(楽曲解説)による、藤木大地のうたを愛する人々のメッセージが並びます。一枚を通じて、自然に心を動かしてくれる尊い時間が待っています。デビューからずっと、今をときめきつづける藤木大地の魅力を、最高のかたちで味わえる作品です。★藤木大地+ピアノ五重奏の編成は、2020年2月に東京で初演された新作歌劇『400歳のカストラート』のために初めて組まれたものです。『400歳のカストラート』は、?もしカストラートが現代まで存在しつづけていたら、どんな歴史や物語が生まれていただろうか?という藤木自身のアイデアから生みだされた舞台。ストーリーは、藤木大地が不死の力を与えられた人気カストラート歌手に扮し、400年もの音楽史の代表的な作品をうたいながら、現代までを生き、最後には永遠の命を返上するというもので、満場の感動を呼びました。舞台作品で上演された10曲のほか、このアルバムのためにあらたに編曲された6曲が盛り込まれた、だれしもの人生(いのち)を思い起こさせるラインアップです。=横隔膜や声帯、口蓋を完璧にコントロールし、声の至芸を極めると、聴衆の鼓膜ばかりか、情動まで震わせ、かつジェンダーを超越した響きが生まれる。歌われることで、コトバの一つ一つが磨き上げられ、眠っていた詩が目覚める。高原の空気や岩清水にも似た、濁りも淀みもないその声に触れると、にわかに奇跡を信じたくなるし、もっと自由になれる気がしてくる。藤木大地は心折れる現実を浄化するシャーマンである。(島田雅彦)= 藤木大地 プロフィール2017年、オペラの殿堂・ウィーン国立歌劇場に鮮烈にデビュー。アリベルト・ライマンがウィーン国立歌劇場のために作曲し、2010年に世界初演された『メデア』ヘロルド役での殿堂デビューは、日本人、そして東洋人のカウンターテナーとしても史上初の快挙で、現地メディアから絶賛されるとともに、音楽の都・ウィーンの聴衆からも熱狂的に迎えられただけでなく、日本国内でも大きなニュースとなる。2012年、第31回国際ハンス・ガボア・ベルヴェデーレ声楽コンクールにてオーストリア代表として2年連続で選出され、世界大会でファイナリストとなり、ハンス・ガボア賞を受賞。同年、日本音楽コンクール声楽部門にて、歴史上初めてカウンターテナーとして第1位を受賞。2013年、ボローニャ歌劇場の開場250周年記念として上演されたグルック『クレーリアの勝利』マンニオ役に抜擢されてヨーロッパデビュー。続いて同劇場でバッティステッリ『イタリア式離婚狂想曲』カルメロ役で出演し、国際的に高い評価を得る。国内では、主要オーケストラとの公演や各地でのリサイタルが常に絶賛され、全国からのオファーが絶えない。2017年、ファーストアルバム「死んだ男の残したものは」(キングインターナショナル)をリリース。2018年には、村上春樹原作の映画「ハナレイ・ベイ」の主題歌を担当、同時にマーティン・カッツとの共演によるアルバム「愛のよろこびは」(ワーナーミュージック・ジャパン)を発表。2020年、東京文化会館にて企画原案・主演をつとめた新作歌劇『400歳のカストラート』が大成功をおさめた。また、新国立劇場2020/2021シーズン開幕公演 ブリテン『夏の夜の夢』にオーベロン役で主演、続けてバッハ・コレギウム・ジャパンとのヘンデル『リナルド』でもタイトルロールを演じ、その圧倒的な存在感と唯一無二の美声で聴衆を魅了、オペラ歌手としての人気を不動のものとする。2021年、大野和士の総合プロデュースにより新国立劇場にて世界初演された渋谷慶一郎『スーパーエンジェル』(島田雅彦台本)ではアキラ役で主演。アンドロイド「オルタ3」との共演は画期的なオペラのかたちを世界へ提示した。バロックからコンテンポラリーまで幅広いレパートリーで活動を展開し、デビューから現在まで絶えず話題の中心に存在する、日本が世界に誇る国際的なアーティストのひとりである。洗足学園音楽大学客員教授。横浜みなとみらいホール プロデューサー 2021-2023。 収録情報 曲目・内容 1. 主よ、人の望みの喜びよ(J.S.バッハ) 2. 喜びに身を震わせて(ヴィヴァルディ:歌劇『ジュスティーノ』)3. 怪物や魔物と戦わせてくれ(ヘンデル:歌劇『オルランド』)4. アデライーデ(ベートーヴェン)5. お客を招くのが趣味でね(J.シュトラウス II 世:オペレッタ『こうもり』)6. アヴェ・マリア(マスカーニ)7. ヴォカリーズ(ラフマニノフ)8. アニュス・デイ(バーバー)9. 私はこの世に忘れられた(マーラー:リュッケルトの詩による5つの歌曲)10. I Dreamed a Dream(ミュージカル『レ・ミゼラブル』)11. 抗いようのない悲しみが(ヘンデル:歌劇『ガウラのアマディージ』)12. 神ともにいまして(讃美歌)13. ?(木下牧子)14. 絶えることなくうたう歌(加藤昌則)15. いのちの歌(村松崇継)16. もしも歌がなかったら(加藤昌則) アーティスト(演奏・出演) 藤木大地(カウンターテナー)成田達輝(ヴァイオリン)小林美樹(ヴァイオリン)川本嘉子(ヴィオラ)中木健二(チェロ)松本和将(ピアノ/ 1,8,10以外)加藤昌則(作曲・編曲) レコーディング 録音:2021年6月/キング関口台第1スタジオ
ヒメノ&ルクセンブルク・フィル、HMF第1弾 ロッシーニのスターバト・マーテル 豪華名歌手たちによる声の饗宴! 豊かなオーケストラの音色!! ★ヒメノ率いるルクセンブルク・フィルがハルモニア・ムンディ・レーベルから登場します。第1弾に彼らが選んだのは、ロッシーニの「スターバト・マーテル」。ロッシーニがオペラ作曲家としての筆をおいたのちに作曲されたものですが、その壮麗さが、「スターバト・マーテル」の本来の内容(十字架にかけられたイエスに涙する聖母マリア)にそぐわない、などと批判されることもありますが、その壮麗さや高揚感こそが、この作品を唯一無二の存在で、人々をひきつけてやまないともいえるでしょう。ここで、ヒメノひきいる音楽家たちは、作品本来の意味を完璧に理解したうえで、あえて豊饒な声の饗宴と呼んでしまいたくなるような、感動的な朗唱、劇的な管弦楽を展開しています。まるでヴェルディのレクイエムかと思うような瞬間もあります。それでいながらつねに漂う品格と格調、ギリギリのところでの節度ある表現はヒメノの手腕のなせる業、といえるでしょう。豊饒な声に包まれる快感と、オーケストラの素晴らしい音色を堪能できます。巨匠による名録音もありますが、間違いなくあらたな名盤の一枚といえるでしょう。 グスターヴォ・ヒメノ(指揮)・・・1976年、スペイン・バレンシア生まれ。2001年、RCOの首席打楽器奏者に就任したのち、アムステルダム音楽院で指揮を学び、ヤンソンス、ハイティンクの副指揮者などを務めた。2015年よりルクセンブルク・フィルの首席指揮者を務めており、契約更改で任期は2025年までの予定。2015年、RCOの日本公演で指揮者を務めた。2020/21シーズンからはカナダのトロント交響楽団の音楽監督も務めている。 マリア・アグレスタ(ソプラノ)・・・数々のコンクールで輝かしい成績をおさめたのち、2007年頃から世界的な活躍を展開。ノルマ、ミミ(ラ・ボエーム)、レオノーラ(イル・トロヴァトーレ)、ヴィオレッタ(椿姫)など、彼女のレパートリーをきくだけでもその声の豊かさと確かさには確信できるところ。演奏会でも活躍しており、ヴェルディのレクイエムを、バレンボイム、メータ、ルイゾッティといった指揮者のもとで演奏している。 ダニエラ・バルチェッローナ(メゾ・ソプラノ)・・・トリエステ生まれ。1999年ペーザロ音楽祭のタンクレディでデビューするや、またたくまに世界の主要な歌劇場でにひっぱりだこに。ヴィヴァルディ、ロッシーニ、マイアベーア、ベッリーニ、ドニゼッティ、ヴェルディ、ポンキエッリ、ベルリオーズ、ストラヴィンスキーなど、そのレパートリーの広さは群を抜いている。また、ヴェルディのレクイエムや第九などのソリストとして世界を席巻している。 ルネ・バルベーラ(テノール)・・・2011年ドミンゴが設立したオペラリア・コンクールで第1位およびプラシド・ドミンゴ・サルスエラ賞を受賞。以後、ベル・カントのレパートリー、19世紀後半、そしてサルスエラのレパートリーを中心に活躍。世界の歌劇場でその輝かしくもやわらかな声を披露している。ヴェルディのレクイエムをシャイー、クルレンツィスらのもとで演奏している。 カルロ・ルポール(バス)・・・ナポリに生まれ、ローマで育つ。声楽を学びながら、法学もおさめている。2008年ロイヤル・オペラにデビュー後、世界の歌劇場で活躍。バスのコミカルな役からシリアスな役までこなす、たしかな技術と広いレパートリーで世界的に認められている。「冬の旅」で演奏会ツアーを行ってもいる。 収録情報 曲目・内容 ロッシーニ:スターバト・マーテル アーティスト(演奏・出演) グスターヴォ・ヒメノ(指揮) ルクセンブルク・フィルハーモニー管弦楽団 マリア・アグレスタ(ソプラノ) ダニエラ・バルチェッローナ(メゾ・ソプラノ) ルネ・バルベーラ(テノール) カルロ・ルポール(バス) ウィーン楽友協会合唱団(合唱指揮:ヨハネス・プリンツ) レコーディング 録音:2019年 12月、フィルハーモニー・ルクセンブルク、グランド・オーディトリウム
ラーデマン&ゲヒンガー・カントライが 遂に《天地創造》を録音! ★合唱指揮者として確固たる地位を築いているハンス=クリストフ・ラーデマンとゲヒンガー・カントライによるハイドン《天地創造》。 ★《天地創造》は晩年の2度にわたる英国滞在中に、《メサイア》などヘンデルの大作におおいに触発され着想した、その規模内容ともにハイドンの最高傑作といわれるオラトリオ。旧約聖書の『創世記』と『詩篇』、ミルトンの『失楽園』をテキストの題材として、神による創造の第1日から第4日まで、生き物が出現する第5日と第6日、そしてアダムとイヴの登場と、創世の七日間を時系列に沿って3部構成で描いています。このように直截的にキリスト教的世界観で彩られた内容と、絵画的ともいうべき巧みな手法でわかりやすく活写される動物たちの魅力や、オーケストラや合唱が全体を通して活躍することから、欧米ではとりわけ人気も高く特別な作品として迎えられています。 ★ハンス=クリストフ・ラーデマン率いるゲヒンガー・カントライは、2019年にヘンデルの《メサイア》、2020年にJ.S.バッハの《マタイ受難曲》と宗教曲の大作を次々に録音し、圧巻の演奏を聴かせてくれただけに、今回の《天地創造》も期待が高まります。ソリストには、キルギス共和国出身のソプラノ、カタリーナ・ コンラーディ。ドイツ国内を中心に欧州各地で活躍しているテノール、ユリアン・ハベルマン。ドレスデン聖十字架合唱団でボーイソプラノとして活動していた現在はバス歌手のトビアス・ベルントといった充実の歌手陣が揃い、見逃せない録音となっております。 収録情報 曲目・内容 ハイドン:オラトリオ《天地創造》 アーティスト(演奏・出演) ゲヒンガー・カントライ (ゲヒンゲン聖歌隊) ハンス=クリストフ・ラーデマン (指揮) カタリーナ・ コンラーディ (ソプラノ) ユリアン・ハベルマン (テノール) トビアス・ベルント (バス) レコーディング 録音:2021年10月、ルートヴィヒスブルク
収録情報 曲目・内容 岡村喬生・日本クラウン全録音 Disc1 赤とんぼ/岡村喬生 日本の抒情を歌う 赤とんぼ/砂山/あわて床屋/夏の思い出/われは海の子/ペチカ/朧月夜/あの町この町/月の沙漠/待ちぼうけ/浜千鳥/夏は来ぬ/いちじく/早春賦/七つの子/浜辺の歌/故郷/里の秋/みかんの花咲く丘/椰子の実/紅葉/夕焼小焼/冬景色/冬の夜/鞠と殿さま/ゆりかご Disc2 荒城の月/岡村喬生 日本の抒情を歌う 荒城の月/ひぐらし/秋風の歌/悲しくなったときは/幌馬車/かごかき/浅間の馬子/かやの木山/平城山/出船/鉾をおさめて/城ケ島の雨/波浮の港/ゴキブリの歌/しぐれに寄する抒情/お六娘/丹沢/くちなし/落葉松/この道/黴/曼珠沙華/初恋/びわ Disc3 シューベルト:歌曲集「冬の旅」Op.89、D.911(全曲) Disc4 懐しき愛の歌 ヴォルガの舟歌/オールド・ブラック・ジョー(フォスター)/魔王(シューベルト)/シューベルトのセレナーデ/プラター公園の春/帰れソレントへ/海に家を建てたい(ドニゼッティ)/遥かなるサンタルチア/懐しき愛の歌/さらば草原よ/シェナンドー/アイルランドの子守歌/ウィーン、わが夢の街/ブラームスの子守歌/黄昏の夢(リヒャルト・シュトラウス)/ステンカ・ラージン/トスティのセレナータ/嘆きのセレナータ(トセリ)/遥かに(トスティ)/最後の歌(トスティ) Disc5 昭和を歌う 有楽町で逢いましょう/誰もいない海/上を向いて歩こう/雪の降る街を/知床旅情/酒は涙か溜息か/北帰行/影を慕いて/洒落男/見上げてごらん夜の星を/与作/北国の春/青葉城恋唄/芭蕉布/死んだ男の残したものは/さとうきび畑 アーティスト(演奏・出演) Disc1 岡村喬生(バス) 磯崎陽一(ヴァイオリン) 福本とも子(ヴィオラ) 永山利彦(チェロ) 白石隆(フルート) 安原理喜(オーボエ、イングリッシュホルン) 池田和彦(クラリネット) 森田格(ファゴット) 伊藤康英(ピアノと編曲) 榊原栄(編曲) Disc2 岡村喬生(バス) 伊藤康英(ピアノ) Disc3 岡村喬生(バス) 高橋悠治(ピアノ) Disc4 岡村喬生(バス) プラハ・スピリット・クインテット+オーケストラ 編曲:イルジー・ライニシュ Disc5 岡村喬生(バス) 編曲:前田憲男 レコーディング [Disc1 & 2] 録音:1993年8月9、15日、9月10日/光が丘 IMAホール [Disc3] 録音:1991年6月6、18、27日、9月10日/光が丘 IMAホール [Disc4] 録音:1995年8月24-29日/チェコ共和国プラハ、IMGマルティネック・スタジオ [Disc5] 録音:1999年3-5月/CRS第1スタジオ商品番号 KKC-074 "追悼!日本クラウン岡村喬生大集成" 岡村喬生・日本クラウン全録音 岡村喬生 Takao Okamura The Complete Nippon Crown Recordings 5CD 国内企画 日本語帯・解説付 発売日:2021年3月18日 レーベル:King International 追悼!日本クラウン岡村喬生大集成 ★日本クラウンとキングインターナショナルのレコード会社間の垣根を越えたコラボ第2弾は、今年(2021年)1月6日に89歳の生涯を閉じた岡村喬生。イタリア歌劇団来日公演に唯一の日本人ソリストとして参加するなど、日本を代表するバス歌手として活躍しました。オペラ歌手としてのみならず、その豊かな声量と人目を引く容姿からテレビ番組の司会や役者としてのタレント活動、さらには文筆家としてもお馴染みで、昭和の時代にクラシック音楽を啓蒙した偉大な存在でした。 ★彼はライヴ音源を好まなかったため活躍のわりにディスクは限られ、今日その美声に接する機会は残念ながら多くありません。そのなかで日本クラウン制作の5枚のディスクは、岡村喬生の迫力ある歌唱と芸達者ぶりを示し、その魅力をあますところなく伝えると本人も認める名盤でした。 ★現在入手困難なこの5枚をまとめた追悼企画。偉大なバス歌手であり、偉大なエンターテナーだった岡村喬生の永久愛蔵盤です。
圧倒的な声のエネルギーがフルオーケストラばりに迫る! ★ニューヨークに本拠を置くクラリオン合唱団が2023年ラフマニノフ生誕150年に贈る新録音。ロシアのレパートリーに定評のある彼らにとり、ラフマニノフはロシア人ながら後半生をアメリカで送っていたゆえ特別の愛着をもっているそうです。 ★ラフマニノフの「晩祷」はキリストの復活を象徴する夜明けに向かい徹夜で吟じられる賛歌。リーダーのスティーブン・フォックスは現在ウクライナで起こっている紛争と人々の苦しみを、曲およびラフマニノフが革命時に味わった故郷から離れるという経験と重ね合わせています。 ★ラフマニノフが作った15の部分に加え、4、5、8、12、14曲の前にはラフマニノフが基にしたオリジナルのキエフ聖歌やズナメニー聖歌を歌っているのも注目。 ★これまで複数のグラミー賞にノミネートされたクラリオン合唱団、実用的教会音楽として作られたラフマニノフの「晩祷」がコンサート用作品としても魅力的なことを証明してくれます。ペンタトーンならではの高音質録音が人の声の凄さを再認識させてくれます。 収録情報 曲目・内容 ラフマニノフ:晩祷Op.37 アーティスト(演奏・出演) スティーブン・フォックス (指揮) クラリオン合唱団 レコーディング 録音:2020年1月至聖三者大聖堂 (ニューヨーク)
ORAのふくよかかつ柔らかな歌声が心地よい 聖母マリアの祝日のための音楽 ★聖母マリアの被昇天を祝う晩祷と祝祷の礼拝を、ルネサンスの名曲と現代の名作、そして伝統的な聖歌によって作り上げたプログラム。礼拝に実際に参加しているような厳かな気分になると同時に、幻想的で奥深い合唱曲の世界にいざなわれる魅惑の2枚組です。 ORAシンガーズは、英国の合唱アンサンブル。何世紀にもわたる英国の合唱の伝統を現代風にアレンジしており「音楽の彗星」とも評されています。現代合唱曲の世界有数の委嘱者であり、100名の作曲家に100の新曲を委嘱することを目標に掲げています。2018年のオーパス・クラシック賞でアンサンブル・オブ・ザ・イヤーに選ばれ、その「揺るぎないエレガントな」演奏と「素晴らしくエキサイティングな」録音の両方で批評家の称賛を浴びています。 収録情報 曲目・内容 SANCTISSIMA〜聖母マリアの被昇天の祝日のための晩祷と祝祷 CD 1 Vespers 1 Bells 2 パレストリーナ (c.1525-1594) :Assumpta est Maria 3 作曲者不詳 (聖歌) :Deus in adjutorium 4 作曲者不詳 (聖歌) :Assumpta est Maria in caelum 5 ダヴィド・ベドナル (b.1979) :Assumpta est Maria* 3'36 6 作曲者不詳 (聖歌) :Dixit Dominus 1'59 7 作曲者不詳 (聖歌) :Assumpta est Maria 0'27 8 作曲者不詳 (聖歌) :Maria Virgo assumpta est 0'29 9 オリヴィエ・ターネイ (b.1984) :In Homeward Flight* 4'48 10 作曲者不詳 (聖歌) :Laudate pueri 1'47 11 作曲者不詳 (聖歌) :Maria Virgo assumpta est 0'32 12 作曲者不詳 (聖歌) :In odorem unguentorum quorum currimus 0'24 13 ジョン・ジュベール (1927-2019) :Reflection on the plainchant antiphon ‘In odorem'* 3'54 14 作曲者不詳 (聖歌) :Laetatus sum 2'04 15 作曲者不詳 (聖歌) :In odorem unguentorum quorum currimus 0'27 16 作曲者不詳 (聖歌) :Benedicta filia tua Domino 0'29 17 ジル・スウェイン (b.1946) :Benedicta filia* 3'51 18 作曲者不詳 (聖歌) :Nisi Dominus 1'45 19 作曲者不詳 (聖歌) :Benedicta filia tua Domino 0'31 20 作曲者不詳 (聖歌) :Pulchra es et decora filia Jerusalem 0'29 21 キム・ポーター (b.1965) :Pulchra es et decora* 3'47 22 作曲者不詳 (聖歌) :Lauda Jerusalem Dominum 2'19 23 作曲者不詳 (聖歌) :Pulchra es et decora, filia Jerusalem 0'29 24 作曲者不詳 (聖歌) :Ave Maris Stella 2'56 25 ジェイムズ・マクミラン (b.1959) :Ave Maris Stella 4'26 CD 2 Vespers & Benediction Vespers 1 作曲者不詳 (聖歌) :Exaltata est 0'38 2 作曲者不詳 (聖歌) :Hodie Maria Virgo caelos ascendit 0'32 3 ジュリアン・アンダーソン (b.1967) :Magnificat* 9'16 4 作曲者不詳 (聖歌) :Hodie Maria Virgo caelos ascendit 0'35 5 作曲者不詳 (聖歌) :Benedicamus Domino 0'31 Benediction 6 サンドストレム (1942-2019) :O salutaris hostia* 4'03 7 フランシスコ・ゲレーロ (1528-1599) :Ave Virgo sanctissima 4'01 8 マシュー・マルタン (b.1976) :Sanctissima* 4'15 8 サンドストレム (1942-2019) :Tantum ergo* 2'58 10 作曲者不詳 (聖歌) :Adoremus 1'39 11 作曲者不詳 (聖歌) :Ave Regina caelorum 1'26 12 フェリーチェ・アネーリオ (1560-1614) :Ave Regina caelorum 5'19 アーティスト(演奏・出演) ORAシンガーズ レコーディング 録音:2017年1,8月
朗読と歌で作ぐ世界大戦の記憶 ★朗読と歌曲で構成された第一次世界大戦100周年記念作品。上記参加者の他、ルイージ・カドルナ、アルマンド・ディアス両将軍の肉声トラックもあり。 収録情報 曲目・内容 ピアーヴェ川はつぶやく 〜 大戦最前線からの音楽と言葉 音楽: ヴィルジニア・ニッコリーニ、ダルフランキ、エットーレ・ルカテッロ、コルンボ・アローナ、ヴィットーリオ・グイ、オラツィオ・ウゴリーニ、シルヴァノ・ルッフォ、アントニオ・メネゲッティ、E・A・マリオ テキスト: コッラード・ゴヴォーニ、ピエトロ・ヤイエ、クインティリオ・カンティーニ、ジュゼッペ・ウンガレッティ、アルデンゴ・ソフィチ、クラウディオ・ジレッティ・バルベリス、アントニオ・ベルガマス、コッラード・アルヴァーロ、レナート・ペルセーニ、カルロ・ドルクロワ アーティスト(演奏・出演) レオナルド・デ・リージ (テノール) レオナルド・プレヴィエーロ (ピアノ) ピエーラ・ダビッツィ、ローザ・サルティ (朗読) レコーディング 録音:2015年9月24・29日、10月1・2日/フィレンツェ五月音楽祭劇場
全て世界初録音! チューリッヒ・ジング・アカデミーがスイスの無伴奏合唱曲に挑む! ★フライブルク・バロック・オーケストラとの「第九」 (パブロ・エラス=カサド指揮) (KKC-6234/HMM-902431) 、「魔弾の射手」 (ルネ・ヤーコプス指揮) (KKC-6532/HMM-902700) 、「フィデリオ」 (ルネ・ヤーコプス指揮) (KKC-6133/HMM-932414) など、数多くの録音でも知られるチューリヒ・ジング・アカデミーが、世界初録音の無伴奏合唱曲のCD「心血」をリリース。 ★同団は2011年創設。スイスを中心に活動しながらドイツ、イタリア、イスラエル、オランダ、レバノン、台湾、中国など各国でも演奏。多くの音楽祭にも出演し、BBCプロムス出演で世界的に知られる合唱団となりました。 ★当アルバムには同団委嘱の2作含む世界初録音の作品を収録。ロマン派から現代までスイス人作曲家の多様な合唱曲を聴くことができます。最後に収録したブルクハルト・キンツラー作曲の「Herbstsynkopen」はブラームスの5つの歌Op.104 (第1曲「夜警1」、第2曲「夜警2」、第3曲「最後の幸福」、第4曲「失われた青春」、第5曲「秋に」) とキンツラーが「秋に」から着想を得て、シンコペーションの形で作曲した6つの「Herbstsynkope 0〜V」を交互に組み合わせた11曲からなる作品。同団32人のメンバーが透明で温かみのある歌声で見事に歌いこなしています。指揮のフローリアン・ヘルガートは合唱のエキスパート。コールヴェルク・ルール、コンチェルト・ケルンとの「モーツァルト : レクイエム K.626 (ミヒャエル・オストシガ補筆完成版) 」 (KKC-6274/COV-92009) 、「シュトックハウゼン&カーゲル : 合唱曲集」 (COV-92113) など、意欲的な録音でも知られます。 収録情報 曲目・内容 「心血」〜スイスの無伴奏合唱曲 1. クルト・ウィドルスキ (1978-) : 「Es flieht der Sunneschtrau」【チューリヒ・ジング・アカデミー委嘱作品】 2. ハンス・フーバー (1852-1921) : 民謡のスタイルによる6つの歌 Op.29〜男声合唱のための 3. リヒャルト・フルーリー (1896-1967) : 「降臨」「湖の夕べ」「アヴェ・マリア」〜女声合唱のための 4. ヘレナ・ヴィンケルマン (1974-) : 「ラ・セラ・ダ・ビアラウラ」〜コルネット、ヴァイオリン、ダルシマーと合唱のための 5. シリル・シューリヒ (1974-) : 「連帯」「理解」 6. ヨハネス・ブラームス (1833-1897) ブルクハルト・キンツラー (1963-) : 「Herbstsynkopen」【チューリヒ・ジング・アカデミー委嘱作品】 ※すべて世界初録音 アーティスト(演奏・出演) チューリッヒ・ジング・アカデミー フローリアン・ヘルガート (指揮) レコーディング セッション録音 : (3,5,6) 2020年9月/マルクトベルドルフ (ドイツ) 、(1,2,4) 2018年6月&2020年9月/チューリヒ (スイス) サウンド・エンジニア、エディティング、マスタリング : カルステン・ツィンマーマン エグゼクティヴ・プロデューサー : パトリック・ペイケルト (Claves)
アンドレアス・ショルのゆるぎなき美しい声 トゥーマの珠玉のモテット ★チェコに生まれたトゥーマ (1704-1774) は、18世紀中頃のウィーンの最重要人物の一人。特に宗教作品で高く評価されており、オルガンの通奏低音を伴う合唱から、器楽伴奏による合唱と独唱まで、ともに対位法の高度な技術を用いて作曲しました。18世紀後半の作曲家 (ハイドンやモーツァルト) が典礼のための音楽を書く際のモデルとなりました。 トゥーマはカントールでオルガン奏者だった父のもとに4人兄弟の長男として生まれ、プラハの教会でもテノール歌手を務める傍ら、テオルボやヴィオラ・ダ・ガンバの演奏にも非常に長け、1723年、カール6世の戴冠式がプラハで行われた折にも演奏したとされています。カール6世の妻エリザベス・クリスティーナの宮廷で寵愛を受けた後、その作風は当時としては古風なものの仲間入りをし始めていましたが、クリスティーナの娘マリア・テレジアにも大切にされ、手厚い年金を受け取るなどよい境遇を過ごし、最後は僧籍に入り、教会で亡くなりました。 ★このディスクには、エリザベス・クリスティーナの宮廷に仕えていた頃の作品が収められています。15名ほどの器楽奏者と5名の歌手たちのアンサンブルによる編成のものを多く書いておりました。当時の最高レベルの歌手たちがトゥーマのもとには集っていたと考えられ、技巧的なパッセージも見られます。また器楽作品も多く残しており、三楽章による弦楽四重奏曲は古典派時代の到来を思わせます。後期バロックの円熟した対位法技法と、新時代の表現の両方が合わさった、トゥーマの魅力を存分に味わうことができます。モテットでは、アンドレアス・ショルのビロードのような音色、音域、見事なテクニックが、トゥーマの男性アルト・ソロのヴィルトゥオーゾ的要求に完璧に応えています。 ★アンドレアス・ショルとチェコ・アンサンブル・バロックのコラボレーションは、ヘンデルのオラトリオ『サウル』のチェコ初演にショルが参加したことをきっかけに始まりました。カウンターテナー独唱によるトゥーマのモテットの演奏は世界初録音となります。 収録情報 曲目・内容 フランティシェク・トゥーマ (1704-1774) : ・S.ジョアンヌ・バプティスタのモテット (1743) ・モテトゥム・デ・テンポーレ (1750) ・四声のシンフォニア ・Motetto per ogni Tempo (1746) ・Dixit Dominus (1743) アーティスト(演奏・出演) アンドレアス・ショル (カウンターテナー) ロマーナ・クルシコヴァー (ソプラノ) オンドレイ・ホルブ (テノール) イルジー・ミロスラフ・プロハスカ (バス) チェコ・アンサンブル・バロック ロマン・ヴァーレク (指揮) レコーディング 録音:2023年6月2-6日、サン=ミシェル教会、チェコ
シュニトケの意図がはっきりした自筆譜からの録音 ★カペラ・アムステルダムは1970年創設。1990年よりダニエル・ロイスが音楽監督を務め、ルネサンスから現代までの声楽作品を満喫させてくれます。今回シュニトケの大作に挑戦。シュニトケの「回心のための詩篇」はロシアのキリスト教受洗千年を記念して1988に作曲されました。彼円熟期の作で、人の声の表現力と効果を存分に発揮させています。 ★録音にあたり、指揮者のロイスは信頼性の出版譜によらず、シュニトケ研究で有名なチェロ奏者イワシキンの監修で自筆譜を用いることにしました。自筆譜には強弱記号がほとんどなく、拍子もフレージングも示されておらず、音さえも違いが見られました。印刷譜だと最後のニ長調主和音にミ♭が加わっていますが自筆譜にはなく、Deus (神) の象徴としてのD (ニ) 音で終わらせるシュニトケの意図を明確にさせています。 収録情報 曲目・内容 シュニトケ:回心のための詩篇 (1988) アーティスト(演奏・出演) ダニエル・ロイス (指揮) カペラ・アムステルダム レコーディング 録音:2022年9月17-20日/ペテロ教会 (ユトレヒト)
フルトヴェングラー唯一の録音「ファウストの劫罰」が 世界初出LPのマスターから初CD化なる! 「ハンガリー行進曲」はライヴならではのド迫力で圧巻!! ★巨匠の唯一の録音「ファウストの劫罰」が世界初出LPのマスターから初CD化なる!1950年夏のルツェルン音楽祭で行なわれたコンサート。放送局 (ベロミュンスター・ラジオ) のテープは消去されたものの、1980年に収集家のコピーテープが発掘され、これをもとに伊チェトラ社が1983年に世界初出LP (FE-21/3) として発売。翌84年にキングレコードがこのマスターから国内LP (K20C-337/9) を発売。キャッチフレーズは「30年待った!!あの幻の名演、ついに陽の目を見る!」とあります。今回、ここから40年ぶりに初CD化! ★4部20景からなるこの「劇的物語」。ゲーテの原作に親しんできたフルトヴェングラーは原曲のフランス語台本ではなくて、ドイツ語訳版を選び、歌手にはドイツ語圏のフローンス (ファウスト) 、ホッター (メフィストフェレス) 、シュワルツコップ (マルガレーテ) を据えて、上演に臨んだ。「ハンガリー行進曲」「蚤の歌」「妖精の踊り」「トゥーレの王のバラード」「鬼火のメヌエット」「メフィストフェレスのセレナード」など名曲が目白押しの大作を巨匠は指揮して、「ハンガリー行進曲」ではライヴならではの凄みを見せ、シュワルツコップの「トゥーレの王」では絶妙な伴奏で支えています。ドイツ歌劇とフランス歌劇、ふたつの対照的な音楽的キャラクターの融合が図られた、巨匠の貴重な録音です。 ★フルトヴェングラーの「ファウストの劫罰」はドイツ語版のテキストがつかわれているのがひじょうに珍しい。これは、ルツェルンがチューリッヒとともにスイスのドイツ語圏であるという理由にもよるものであろうが、フランス語のテキストでききなれた耳にはかなり感触が異った趣きを与える。しかし、ベルリオーズがリストの援助のもとにドイツで上演して評判になったドイツ語版が、はからずもフルトヴェングラーの棒できけたということはすくなからぬ意義をもっているといえる。歌手もドイツ系の一流を揃えているのでその感を深くするものがあるが、フルトヴェングラーの解釈でとくに感銘の深いのは、ドイツ語の語感からうける歌唱部が、グルックからワーグナーに至るドイツ歌劇的な性格 (それはベルリオーズにとってはけっして異質なものではなかった) と、オーケストラ部のフランス的なテキスチュアをフルトヴェングラーが要所要所の管楽器の扱いで注意ぶかく描出している、ふたつの対照的な音楽的キャラクターの融合がはかられていることである。録音は1950年代のライヴ・レコーディングだから充分とはいえないけれど、主要パートに与えたフルトヴェングラーの絶妙な指示は充分にうかがい知ることができる。彼が、第3部の鬼火のメニュエットで弱音の効果のなかに透明なテキスチュアを再現しているあたりは、ひときわ感銘が深い。この大曲を通してオーケストラの扱いはドイツ的というよりもラテン的な明晰さを、どの指揮者よりもフルトヴェングラーは描出している。 (岡 俊雄、LP発売時のライナーノーツより) ★最も原盤に近いマスターテープ (38cm、2トラック) から、キング関口台スタジオの最新技術によるリマスターにより、CD化!巨匠によって感動的に、劇的に語られた「劇的物語」、没後70年にふさわしい貴重盤の待望のCD化です。 ★貴重なドイツ語歌詞と対訳をトラックNoも入れてPDFファイルで弊社HP (WEBサイト) に掲載します。プリントアウトも可能です。 (ブックレットに記載するパスワードを入力してください) ※こちらには歌詞対訳が付いておりません。ブックレット中のパスワードで弊社ホームページにてPDFをダウンロードできます。 収録情報 曲目・内容 ベルリオーズ:劇的物語《ファウストの劫罰》 作品24 (アドルフ・ツィマーマン訳のドイツ語版) アーティスト(演奏・出演) ヴィルヘルム・フルトヴェングラー (指揮) フランス・フローンス (テノール:ファウスト) ハンス・ホッター (バリトン:メフィストフェレス) エリーザベト・シュワルツコップ (ソプラノ:マルガレーテ) アロイス・ペルネルシュトルファー (バス:ブランデル) ルツェルン音楽祭管弦楽団、合唱団 レコーディング 録音:1950年8月26日 イエズス会教会堂、ルツェルン (ライヴ)
深淵なるリストの世界をペネティエが描く 〜十字架への道 ★ペネティエ渾身の演奏で聴く、リストの「十字架への道」。この作品は無調的な曲ではありますが、リストの晩年の敬虔な信仰心が感じられる美しい作品です。キリストが死を前にし、十字架を背負いゴルゴダの丘へと歩いていく様子をピアノと合唱による14の場面で描かれています。ヴォックス・クラマンティスの美しい声とペネティエの神聖な響きを意識した極上のピアノが印象的な演奏です。アルバムは「泣き、嘆き、悲しみ、おののき」や「パーテル・ノステル」などのリストの宗教的なピアノ作品を収録し、「十字架への道」へと誘導するような構成となっています。 収録情報 曲目・内容 リスト : ・「詩的で宗教的な調べ」よりパーテル・ノステル ・昇階曲「キリストは我らのために」 ・前奏曲「泣き、嘆き、悲しみ、おののき」S.179 ・讃歌「王の御旗は進み」 ・十字架への道 アーティスト(演奏・出演) ヴォックス・クラマンティス ヤーン = エイク トゥルヴェ (指揮) ジャン=クロード・ペネティエ (ピアノ)
プーランク、サティ、ラヴェル、そしてワイル……、 限りなく美しく、少しだけ哀しい愛の詩を コロラトゥーラ・ソプラノの福田美樹子が、艶やかな声と抜群の表現力で歌い上げます。 ピアノの本田聖嗣も楽曲への深い理解と確かなテクニックによる 見事な演奏を聴かせてくれます。 ★輝く高音と色彩感あふれる声質で聴衆を魅了してきたコロラテゥーラ・ソプラノの福田美樹子が、プーランク、サティ、ワイルといった魅力的な歌の数々を取り上げ、新たな境地を拓きます。 ★詩への深い共感が導く豊かな情感の表出は、海外で鍛え上げた歌唱力の確かさと相まって、私たちの心に深く迫ってきます。 ★パリ国立高等音楽院で研鑽を積んだピアニストの本田聖嗣は、フランス音楽の特質をよく理解し、福田美樹子の歌を柔軟にサポートしています。 福田美樹子 (ソプラノ) 国立音楽大学卒業。バルセロナ・リセウ高等音楽院を最優秀の成績にてディプロマを取得。カルメン・ブスタマンテに師事し、スペイン歌曲、イタリア・オペラを学ぶ。ボルドー地方音楽院、パリ市立音楽院などでマディ・メスプレ氏に4年間師事し、コロラトゥーラのメソッド、フランス歌曲、オペレッタなどを学ぶ。ブランクフォールの教会にてオペラ「フオンテーメプロのデイアンヌ」のナンフ役、ボルドーのフェミナ劇場にて「ボルドーの仲間たち」、アンドレ・マルロー劇場にて「カルミナ・ブラーナ」のソプラノ・ソリストなどに出演したほか、国内でも数多くの演奏会やリサイタルに出演している。2016年、オクタヴィア・レコードから「歌う思い出」をリリース、2018年、R-Resonanceからリリースされた「クロード・ドビュッシーの墓」の録音に参加している。二期会、東京室内歌劇場、日本フォーレ協会各会員。 本田聖嗣 (ピアノ) 東京藝術大学器楽科ピアノ専攻卒業。パリ国立高等音楽院ピアノ科及び室内楽科を共にプルミエ・プリ (一等賞) で卒業、同時に高等演奏家資格 (DFC) を最優秀の成績で獲得。フランス、イタリアのコンクールで最高位入賞、日本とフランスで演奏活動を開始。メディアの出演は、ラジオでは「OTTAVA」開局以来のプレゼンター、「リサイタル・ノヴァ」 (NHK-FM) では司会を6年務め、「ベスト・オブ・クラシック」などに出演、テレビではTVK「佐藤しのぶ 出逢いのハーモニーII」でMCを務めたほか、「ら、ららクラシック」など多くの番組に出演するなど、多方面で活躍している。執筆活動は、日経新聞日曜版「The Style」、「日常は音楽と共に」 (J-Cast) などに連載。アルバムは、「馥郁たるパリの香り」I&II (オクタヴィア・レコード) 「ファイナルファンタジー・ピアノコレクションズVII」 (SQEX) など。日本演奏連盟会員。ヤマハ・マスタークラス、日本大学芸術学部講師。 収録情報 曲目・内容 Je ne t'aime pas あなたなんか愛していない ●クルト・ワイル:あなたなんか愛していない、セーヌの哀歌、ユーカリ ●エリック・サティ:ジュ・トゥ・ヴ、アンピール劇場の歌姫、《別の3つのメロディ》から第1曲「シャンソン」 ●モーリス・ラヴェル:《3つの歌》から第2曲「天国の美しい三羽の鳥」、《5つのギリシャ神話》から第4曲「乳香を摘むおんな達の歌」 ●ルイ・ベイツ:ミラボー橋 ●レイナルド・アーン:リラのうぐいす ●エルネスト・ショーソン:《7つの歌》から「ハチスズメ」 ●フランシス・プーランク:愛の小径、《平凡な話》第2曲「ホテル」、第4曲「パリへの旅」、《偽りの婚約》第1曲「アンドレの奥方」、第2曲 「草の中で」、第3曲「飛んでいる」、第4曲「私の屍は手袋のように柔らかい」、第5曲「ヴィオロン」、第6曲「花」 アーティスト(演奏・出演) 福田美樹子 (ソプラノ) 本田聖嗣 (ピアノ) レコーディング セッション録音:2019年10月29日、30日、31日/稲城市立iプラザ プロデューサー:白柳龍一 ディレクター:国崎裕、バランス・エンジニア:深田晃
収録情報 曲目・内容 ねむれない夜〜高橋悠治ソングブック〜 作曲:高橋悠治 ぼくは12 歳(1977)/詩:岡真史 (編曲:戸島美喜夫 1,2,3,4,6,10,11) 1.みちでバッタリ 2.太ようのつかい 3.夕ぐれ 4.ゴットン・ゴロン 5.へや/ちっこい家 6.小まどから 7.ねむれない夜 8.リンゴ 9.あらけずりに 10.ぼくはうちゅうじんだ 11.ひとり/ぼくはしなない 12.さらば佐原村(2010)/詩:辻まこと 13.バッハと歩哨(2013)/詩:アイヴァ・ガーニー 旅だちながら 森崎和江3 篇(2020)/詩:森崎和江 14.雨 15.笛 16.旅ゆくところ アーティスト(演奏・出演) 波多野睦美(歌) 高橋悠治(ピアノ) レコーディング 2020年6月15-17日、戸塚区民文化センター、さくらプラザ エンジニア:櫻井卓 ディレクター:野田智子商品番号 MHS-006 "波多野睦美の「ソネット」レーベル第6弾! 対話によって生まれ育まれてきた高橋悠治の歌の世界 音楽のある場所で 人はひとりではない?高橋悠治" ねむれない夜〜高橋悠治ソングブック〜 波多野睦美 高橋悠治 Sleepless Night Takahashi Yuji Song Book / Takahashi Yuji CD 国内プレス 日本語帯・解説付 発売日:2020年12月21日 レーベル:SONNET 対話によって生まれ育まれてきた高橋悠治の歌の世界 ★波多野睦美自身のレーベル「ソネット」の6枚目のアルバム『ねむれない夜〜高橋悠治ソングブック〜』。日本を代表する作曲家・ピアニスト高橋悠治と古楽から現代の作品までを歌いこなすメゾソプラノの波多野睦美は、多くの作品で共演を重ねてきました。 ★このアルバムは、波多野睦美のために書かれた新作、森崎和江の詩集『ささ笛ひとつ』(2004)から3篇に曲をつけた「旅だちながら」や、1977年に書かれた「ぼくは12歳」など、詩人たちの言葉が時を超え、今この時に心に響く作品が収録されています。 ★「ぼくは12歳」は、1970年代、12歳で自ら命を絶った岡真史の詩集「ぼくは12歳」の11の詩に、高橋悠治が曲をつけた歌曲集。奄美の子供の歌や、朝鮮民謡にもとづいた画期的な作品集です。 ★「さらば佐原村」は、父は放浪のダダイスト辻潤、母は婦人解放運動家で作家の伊藤野枝で、自身は多くの画文と逸話を遺した辻まことの詩。マーラーの「大地の歌」の終曲「別れ」の変奏で2010年波多野睦美のために作曲されました。 ★作曲家として、また詩人として活躍したアイヴァー・ガーニーは戦場で吸い込んだ毒ガスにより健康を失い、その後半生を病院で過ごし、そこで作曲と作詩を続けました。戦場でバッハの前奏曲を思い出している歩哨を詠んだ「バッハと歩哨」を収録しています。 関連商品リンク MARCO-001
★知的なアプローチ、多彩な美声、そして繊細な語り口で21世紀を担うリート歌手イアン・ボストリッジ。これまで英ウィグモア・ホールの自主レーベルよりシューベルトの歌曲リサイタルのライヴ録音がリリースされてきましたが、今回PENTATONEレーベルよりシューベルトの最高傑作『冬の旅』がリリースされます。 ★2004年5月、レイフ・オヴェ・アンスネスとのセッション録音以来、自身2度目の録音となった『冬の旅』。ピアノはトーマス・アデスを迎えて2018年9月、ウィグモア・ホールでのライヴ録音です。ボストリッジは2014年秋にトーマス・アデスと同作品のヨーロッパツアーを大成功させ、同年、Faber&Faber社より『Schubert's Winter Journey: Anatomy of an Obsession』(邦訳『シューベルトの「冬の旅」』)を出版。2016年にはダフ・クーパー賞のノンフィクション部門を受賞し、現在12 か国語に翻訳されています。その後、アデスとの『冬の旅』アメリカツアーをはじめ、ハンス・ツェンダー編曲によるオーケストラ版『冬の旅』を台北とハース、ヴィンタートゥール・ムジークコレギウム、ニューヨークのリンカーン・センターで歌い話題となるなど、当作品への造詣の深さをあらわした演奏活動を展開しております。現代最高のリート歌手、ボストリッジが魂を込めて表現した大注目の『冬の旅』です。 【曲目・内容】 フランツ・シューベルト(1797-1828):連作歌曲集『冬の旅』 Op.89 D.911(1827) 第1部【おやすみ(5’36”)/風見の旗(1’37)/凍った涙(2’17”)/かじかみ(2’57”)/菩提樹(4’42”)/あふれる涙(3’41”)/川の上で(3’26”)/回想(1’52”)/鬼火(2’35”)/憩い(3’02”)/春の夢(4’27”)/孤独(2’39”)】 第2部【郵便馬車(1’55”)/霜おく頭(2’52”)/からす(3’36”)/最後の希望(1’59”)/村で(3’43”)/あらしの朝(0’50”)/まぼろし(1’16”)/道しるべ(4’37”)/宿屋(4’45”)/勇気(1’18”)/幻の太陽(2’35”)/辻音楽師(3’55”)】 【アーティスト(演奏・出演)】 イアン・ボストリッジ(テノール) トーマス・アデス(ピアノ) 【レコーディング】 ライヴ録音:2018 年9 月/ウィグモア・ホール(ロンドン) レコーディング・プロデューサー:ジョン・フレイザー レコーディング・エンジニア:フィリップ・シニー
東洋に民族的なルーツをもつスレイマンとシベが 東洋と西洋の文化や音楽の密接なつながりを示した コンセプト・アルバム「折れた枝」をリリース! ★異色の天才ギタリスト、ショーン・シベのPENTATONE第3弾アルバムが早くも登場。今回はテノール歌手のカリム・スレイマンとの共演でダウランド、モンテヴェルディ、ブリテン、ロドリーゴ、武満徹、ハーヴェイ、シャケールから中東の伝統歌曲まで、東洋と西洋の文化や音楽の密接なつながりを表したコンセプト・アルバム「折れた枝」です! ★レバノン系アメリカ人であるスレイマンと日本人とイギリス人の間に生まれたシベはともに民族的ルーツは東洋であり、西洋で育った2人のアーティストが“中間的な”アイデンティティを体験したことがこのコンセプトのきっかけ。「折れた枝 (Broken Branches) 」は、ギターとテノールがディアスポラ (民族離散) として知られる歴史の分裂を表現しています。 ★カリム・スレイマンはシカゴ児童合唱団で活動し、少年時代にはアルトのソリストとしてゲオルク・ショルティ指揮、シカゴ交響楽団、レナード・スラットキン指揮、セントルイス交響楽団とも共演しています。2018年にソロとしてのデビュー・アルバムをリリースし、2019年の第61回グラミー賞にノミネートされています。 ★ショーン・シベはスコットランド王立音楽院で学び、その後イタリアでパオロ・ペゴラーロに師事。その後の活躍は目覚ましく2017年のロイヤル・フィルハーモニック協会音楽賞で「ヤング・アーティスト賞」を受賞しています。PENTATONEレーベルより「巡礼」 (PTC-5186870) 、「ロスト・アンド・ファウンド」 (PTC-5186988) をリリースしております。 収録情報 曲目・内容 「折れた枝」 1. ジョン・ダウランド (1563-1626) :「時が静止する」 2. ジョナサン・ハーヴェイ (1939-2012) :「Sufi Dance」 3. ジュリオ・カッチーニ (1551-1618) :「東の門より」 4. クラウディオ・モンテヴェルディ (1567-1643) :「かくも甘い苦悩が」 5. モンテヴェルディ:「私のトルコ女」 6. 「La prima vez」 (セファルディの伝承曲) (ショーン・シベ&カリム・スレイマン編曲) 7. 「Lamma bada yatathanna」 (アラブ・アンダルシア伝統歌曲のムワッシャハ) (シベ編曲) 8. サイード・ダルウィーシュ (1892-1923) :「El helwa di」 (ロニー・マレー編に基づくシベ&スレイマン編曲) 9. ファイルーズ (1934-) :「Li Beirut」 (原曲:ホアキン・ロドリーゴ (1901-1999) :アランフェス協奏曲より第2楽章「アダージョ」) (シベ&スレイマン編) 10. ラヤーレ・シャケール (1990-) :「A Butterfly in New York」 11. 武満徹 (1930-1996) :「ウェインスコット・ポンド」〜ギターのための3つの小品『森のなかで』より 12. ベンジャミン・ブリテン (1913-1976) :『中国の歌』 アーティスト(演奏・出演) カリム・スレイマン (テノール) ショーン・シベ (ギター) レコーディング 録音:2022年8月8-12日/セント・マーティン教会、イースト・ウッドヘイ (ニューベリー) エグゼクティヴ・プロデューサー:ケイト・ロケット (PENTATONE) レコーディング・プロデューサー:アドリアン・ピーコック レコーディング・エンジニア:デイヴ・ローウェル&ジェイムズ・ウォーターハウス
史上初企画 音楽でも宮澤賢治は天才だった! 故郷の偉大な先輩の全歌曲を 福井敬が真似のできぬ至芸で謳いあげる!! ★人気、知名度ともに日本最高のテノール福井敬の最新アルバムは宮澤賢治歌曲全集。岩手出身の福井にとり、郷土の生んだ偉人・宮澤賢治は別格な存在でした。これまでも「星めぐりの歌」は愛唱してきましたが、今回全作品に挑みました。音楽作品の観点から宮澤賢治を考察する初の試みとなります。 ★宮澤賢治は音楽好きで、当時としては破格のレコード・コレクションや、チェロを弾いたことも伝えられています。音楽創作も試み、関わった歌曲が28篇残されています。 ★全点賢治自身の詩により、うち 8篇は作曲も手掛けています。「風の又三郎」以外の19曲も既存のメロディに詩作している点が貴重で、まぎれもない文芸創作と言えます。そのなかにはベートーヴェンの「田園」やドヴォルザークの「新世界」もあり、音楽のイメージからインスピレーションを得ているのも興味深い限りです。「新世界」第2楽章による「種山ケ原」は、堀内敬三による有名な「遠き山に日は落ちて」よりも四半世紀以上前に詩作されている先取性も驚きです。 ★28篇すべての録音は史上初。メルヘン調、邦楽調、讃美歌調から浅草オペラ調までさまざまなスタイルで変化に富み、聴き手を飽きさせません。劇「饑餓陣営」の4曲では福井敬の大将に加え3人の若手でオペレッタ風にしていて抱腹絶倒。重唱曲も彼らが対旋律を受け持ち、楽譜を忠実に再現します。柔軟な感性、才気とエネルギー、人を楽しませる能力はさすが宮澤賢治と唸らされます。 ★賢治の作曲はメロディが伝えられるのみのため、作曲家・中村節也(1928-)が長年の研究うえ、校訂。既存のメロディによる曲も含めピアノ伴奏を付けました。 ★ボーナス・トラックとして賢治の代表作「雨ニモ負ケズ」を岩手言葉で朗読。聴衆を特別な世界へ引き込み感動させる逸品です。 ★このアルバムはキングインターナショナル独自制作盤(旧たまゆらレーベル)です。輸入盤等は存在しません。 収録情報 曲目・内容 宮澤賢治歌曲全集「イーハトーヴ歌曲集」 1. 月夜のでんしんばしら 【宮澤賢治作曲】 2. イギリス海岸の歌 【宮澤賢治作曲】 3. 精神歌1 【川村悟郎原曲】 4. 精神歌 2 【川村悟郎原曲】 5. 剣舞の歌 【宮澤賢治作曲】 6. 応援歌 【原曲不明】 7. 牧者の歌 【J.E.スピルマン原曲】 8. ポランの広場 【G.エヴァンズ原曲】 9. 太陽マジックの歌 【宮澤賢治作曲】 10. 牧歌 【宮澤賢治作曲】 11. 星めぐりの歌 【宮澤賢治作曲】 12. 北ぞらのちぢれ羊から 【宮澤賢治作曲】 13. 大菩薩峠の歌 【宮澤賢治作曲】 14. ポラーノの広場のうた 【C.H.ガブリエル原曲】 15. 角礫行進曲 【グノー作曲】 16. 牧馬地方の春の歌 【イッポリトフ=イワーノフ作曲】 17. 種山ヶ原 【ドヴォルザーク作曲】 18. 弓のごとく 【ベートーヴェン作曲】 19. 火の島の歌 【ウェーバー作曲】 20. 黎明行進曲 【作曲者不明】 21. 私は五連隊の古参の軍曹 【チッペラリー原曲】 22. 一時半なのにどうしたのだろう 【スイミング・ワルツの旋律】 23. 糧食はなし四月の寒さ 【スイミング・ワルツの旋律】 24. 饑餓陣営のたそがれの中 【讃美歌原曲】 25. バナナン大将の行進曲 A 【教導団歌原曲】 26. バナナン大将の行進曲 B【教導団歌原曲】 27. 耕母黄昏 【宮澤賢治讃美歌原曲】 28. 風の又三郎 【杉原泰蔵作曲】 (全曲宮澤賢治作詩、中村節也編曲) ★ボーナス・トラック 雨ニモ負ケズ(岩手言葉による朗読) アーティスト(演奏・出演) 福井敬(テノール) 谷池重紬子(ピアノ) 和田央(バリトン) 大河原拓也(バリトン) 福井暖(テノール)(Track 3,4,15-26) レコーディング 録音:2021年8月26日、28日、11月7日 キング関口台第1スタジオ