<p>西門雷蔵は誰もが認める犬系男子。
■そして、幼なじみの名家の若様、姫野紫信に毎日手作り弁当を届ける弁当男子。
■<br /> 一緒にご飯を食べて、姫野さんが喜ぶ顔を見られればそれで幸せ、それで満足……のつもりだったけど。
■<br /> 気付かないふりをしていても、時間は確実に進んでる。
■今は一緒、だけど姫野さんが高校を卒業しちゃったら? 大人になったら?<br /> 「俺はいつまであの人を、追いかけて行けるんだろう」<br /> わからないから不安になる。
■不安になるから、証が欲しくなる。
■見える形で欲しくなる。
■<br /> 寄り添っているはずなのに、微妙にすれ違う気持ちが焦れったい。
■もどかしい。
■<br /> それを吹っ切るべく雷蔵は、バレンタインの直前に一念発起。
■「姫野さんにチョコレートをあげよう!」<br /> ところが。
■チョコレート代を稼ぐべく出かけたバイト先の神社の蔵で、見つけてしまった怪しげな勾玉。
■<br /> 意味深なお札をうっかり剥がしてしまったもんだからさあ大変、本物の犬に姿を変えられてしまった。
■呪われた瞬間、心に浮かんだ最も強い願いを叶えない限り元には戻れない。
■タイムリミットは翌日の日没、それを過ぎたら一生犬のまま!<br /> 「姫野さん助けて、俺だよ雷蔵だよ!」叫んでもすがってもただの犬、全然わかってもらえない。
■それどころか怖がられる、泣かれる、逃げられる。
■<br /> 追いすがれば何故だか不幸な偶然が重なって、引き離される、遠ざかる。
■焦る間もどんどん時間は過ぎて行く。
■誘惑の手も伸びてくる。
■<br /> 「男同士がくっついてたら変に思われる。
■だけど犬と飼い主なら平気だよ? ずっと彼と一緒にいたいんでしょ?」<br /> 追いつめられる中、果たして雷蔵の選ぶ未来は犬か、人間か?<br /> <strong>「俺は、姫野さんの犬だ!」</strong></p>画面が切り替わりますので、しばらくお待ち下さい。
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