様々な時代を超えて歴史を物語る生き証人。
■ 長きに渡る年月が刻まれた1930年製の”00-42”が入荷致しました!! アコースティックギタープレイヤーであれば誰もが一度は憧れるマーティンの40番台モデル。
■ ボディ全体を彩るアバロンインレイが醸し出す圧倒的な存在感と美しい音色が多くの名手を魅了してきました。
■ 現代におけるマーティンのフラッグシップであるスタイル45が誕生する1904年より古くから存在し、その誕生は1840年とも言われる”スタイル42”。
■ スタイル45の登場以前のマーティンの最上位機種であり、ボディに施された豪華な装飾はスタイル45の原形となりました。
■ 今回入荷した”00-42”ですが12フレットジョイントのボディにスロテッドヘッドとクラシカルな外観が目を惹く1930年製の大変貴重な1本でトップにアディロンダック・スプルース、サイド&バックにブラジリアン・ローズウッドと現代ではなかなかお目にかかれない希少材が贅沢に使用されております。
■ ネックはナット幅が約47.5mmで緩めのVシェイプとなっており、やや幅広な形状はフィンガースタイルでつま弾くのに最適です。
■ 12フレットジョイントならではの絶妙な音圧が心地よく、弦を軽く撫でるだけで伸びやかに美しい余韻が広がります。
■ アタック感は絶妙なブライトさを残しつつも程よく角の取れた音像でありながら、サスティンには深く密度のある重厚さが感じられ、複雑に倍音成分が絡み合う至高の鈴鳴りを堪能することができます。
■ 現在よりも薄いトップにブレイシングはスキャロップ仕様となっておりますのでエクストラライトゲージやコンパウンドなどの細めの弦での使用をお勧め致します。
■ コンディションですがボディにはオーバーラッカーが施されておりますが下地となるオリジナルの塗膜には細部に至るまでびっしりとウェザーチェックが刻まれており、ヴィンテージならではの圧倒的な風格が感じられます。
■ ピックガードは後年になってから後付けされたものと思われ、ピックガードの左脇にはマーティンクラックが見られますが内部から2か所の割れ止めによって補修済みです。
■ サイドの6弦側底面部には過去に木部を欠損するダメージがあったと見られ、楕円状に別の木材を継ぎ足す形で補修されており、1弦側のくびれ下にも割れの補修箇所が御座いますがいづれも表面はリフィニッシュによって滑らかに仕上げられております。
■ 全体的に年式相応の弾き傷や打痕は見られますが木部の目立ったダメージは上記の箇所のみで製造から90年以上が経過していることを考えれば素晴らしい状態と言えるでしょう。
■ ペグやブリッジプレートは長年の使用によって交換されていることも珍しくありませんがいづれもオリジナルを留めており、3弦のボタンに亀裂は見られるもののチューニング時の動作にも問題は無く、ボールエンドによる摩耗も見られません。
■ ネックはリセット済みで概ねストレートな状態となっており、ヒール部分はリセットによると思われる亀裂の継ぎ目を覆う形で濃くリフィニッシュされております。
■ ブリッジ周りには若干の膨らみがありますが現状で12フレット上の弦高は6弦側が約2.5mm、1弦側が約1.8mmと理想的なセッティングとなっており、フレットも一般的な高さのあるタイプに交換済みで演奏性も申し分ありません。
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