最適な着用時期 6月下旬〜9月上旬の盛夏店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません着用シーン 観劇、お食事会、街着、ランチなどあわせる着物 上布などの夏の高級な織物、小紋、織りのお着物など 緯手績み芭蕉糸100% 長さ約3.6m(お仕立て上がり時)製造法:手結い、手おり 沖縄県織物検査済之証 沖縄県伝統工芸品之証 喜如嘉の芭蕉布保存会・喜如嘉芭蕉布事業協同組合証紙付き 【 仕入れ担当 中村より 】夏の織物の最高峰といえば… 『宮古上布』『越後上布』、そして『喜如嘉の芭蕉布』。
■ 本当に贅沢なお品です。
■ 先日、その芭蕉布に人生を捧げられた人間国宝・平良敏子さんの訃報が飛び込んできました。
■後進の指導にあたるとともに、自らも常にものづくりに携わってこられた敏子さん。
■大戦により途絶えかけた芭蕉布の復興に尽力され、101歳で実り多き人生を終えられました。
■人生を芭蕉布に捧げられた敏子さんの技と心が受け継がれた、真心の織物です。
■今回ご紹介のお品は、探しても見つからない無地の一条。
■ただでさえ生産数の減っている中、無地のお品は紅型の染生地等に使用されてしまうため、一般販売にのることが稀でございます。
■どうぞお見逃しなくお願い致します。
■【 色柄 】自然な薄茶色で織りあげられた帯地。
■誰よりも芭蕉布を知り、愛している平良敏子氏率いた平良家の方々が、心を込めて織り上げた、最高のお品です。
■全て手結い、手織りで作られております。
■いつかは芭蕉布をとお考えの方、本物の芭蕉布をお探しの方に。
■末永く大切にご愛用いただけたなら、これほど嬉しいことはございません。
■これ以上ない夏の織物の最高峰と言っても過言ではございません。
■終生お手元でご愛用いただければと願いつつ、大切にお届けさせていただきます。
■ 【 喜如嘉(きじょか)の芭蕉布について 】琉球の染織作品の中、とくに自然布の中で、最も有名なるものでございましょう…琉球の美しい風と、やさしい大地。
■そこに育まれ生まれた織物、芭蕉布。
■沖縄手織りの中でも最古のひとつと言われており、その名の通り、植物の糸芭蕉を原料として織り上げられます。
■亜熱帯から熱帯地方に生育する糸芭蕉ですが、適度な寒暖があり、細かい繊維がとれる奄美・沖縄の糸芭蕉が最も良いとされています。
■芭蕉布の大きな特徴は、麻より繊維が堅いため軽く張りがあり風通しが非常に良く、衣類が肌にまとわり付くこと無く、一層さらりとした肌触りがあることです。
■猛暑で夏の長い、亜熱帯気候の沖縄に最適な織物として、王族から農民にいたるまで夏の衣類として広く愛用されていました。
■また近世から第二次大戦まで、農村では屋敷の裏庭や畑に糸芭蕉を栽培し、自給自足の生産体制が続いておりました。
■しかし、かの大戦により…芭蕉布は、造る人も材料も廃れ、途絶える寸前に。
■その芭蕉布を復興させ、伝統の技術と美を今に伝えてくださったのが、人間国宝・平良敏子氏でございます。
■柳宗悦の『芭蕉布物語』に感銘を受けた平良氏は、倉敷で大原総一郎・外村吉之介両氏に激励されながら、倉敷で学んだ織りの知識を活かし、さまざまな技術改良を加えて、芭蕉布を「重要無形文化財」にまで復興させました。
■芭蕉布を守るために自身ではなく団体に対して重要無形文化財としての認定を受けるようにした平良敏子氏。
■受賞などを受ける際も芭蕉布と言う着物は芭蕉を育て、績み、織る。
■そのすべての工程にそれぞれの職人がいて初めて芭蕉布が出来上がる。
■だからその芭蕉布に関わる人の代表としていただきましたと言って受賞されるほど芭蕉布を守りたいという想い。
■一枚の芭蕉布ができあがるまでには、気が遠くなるほどの工程を経なければなりません。
■それは、原木を栽培することから始まります。
■野生のものでは硬くて使用できないので、繊維を柔らかくするための工夫をしながら育てるのです。
■そこから、皮を剥ぎ、木灰汁で煮、しごいて不純物を取り除き、水に浸し、用途に合わせた細さに裂き、結び繋げる…これでようやく糸ができます。
■簡単なようですが、大変な労力と時間が必要で、重要な工程です。
■それから撚りをかけ、整経。
■染色用や絣用でそれぞれ異なる処理をし、やっと織る作業へと入ります。
■乾燥に弱い芭蕉が切れないように、絶えず湿気を与えながら織ります。
■5、6月の梅雨の時期が最適だそうです。
■最後に織り上がった反を木灰汁で炊き、洗濯をして仕上げます。
■ここまでしてやっと一枚の布が織り上がるのですから、芭蕉布の希少性をわかって頂けるのではないでしょうか。
■【平良敏子プロフィール】昭和21年 岡山県倉敷市で外村吉之氏に師事、喜如嘉で芭蕉布織を始める 昭和38年 芭蕉布織物工房を設立 昭和55年 黄綬褒章受賞 平成 4年 勲五等宝冠賞受賞 平成12年 重要無形文化財「芭蕉布」保持者、人間国宝に認定 令和 4年 永眠 .............._..............